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3⼈制バスケットボール3×3でプロスポーツのパラダイム変換を起こす「3×3.EXE」 vol.3

文:松村知恵美 構成:SPOZIUM編集部

新しいバスケットボールのスタイルとして、世界的に盛り上がりを⾒せている3⼈制バスケットボール「3×3」(スリーバイスリー)。その中でも「3×3.EXE」は、ハイレベルのプロ選⼿が活躍するTOPリーグ「PREMIRE.EXE」から、誰でも手軽に3×3を体験出来るイベント「FESTIVAL.EXE」など、複合的な要素を社会に提供し、バスケットボール界やスポーツ業界に様々なパラダイムシフトを起こしている、これまでにない取り組みだ。 この「3×3.EXE」を企画・運営するクロススポーツマーケティング株式会社⻑の中村考昭氏に、「3×3.EXE」の取り組みについてお話を聞いた。

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3×3.EXEはオーナーシップ、プレイヤー、ファシリティ、様々な⾯でパラダイム変換を起こしているのですね。

今のスポーツ界が置かれている制約などをすべて取り払い、この近代化された社会ではどういう形のスポーツが理想かを考えて、ゼロベースから構築しているモデルが、この3×3.EXE です。スポーツは素晴らしいけれど、スポーツにお客様から触れに来て頂くのではなく、スポーツのほうが社会に出て行き、お客様に楽しんでもらうという形です。

スポーツは、遍く街の中にあっても良いのではか、と。

我々は、「PREMIRE.EXE」のチームが市町村ごとや商店街ごとで作り得るのではないかと考えています。それは、商店街のそれぞれの店の店員さんたちが参加して、「今年はお神輿の代わりにプロチームを作ろうぜ!」と、資⾦を集めていけば、“おらが商店街”のチームができるのです。その商店街チームのファンが1000人、2000人いれば⼗分成り立つビジネスと考えており、また我々はスポーツを通して本当のコミュニティを作りたいと考えています。 自分⾃身で参加できる、とても⾝近な、⼿触り感のあるプロスポーツチームというものを広めていきたいと考えています。

3×3.EXEを展開していて、スポーツ業界や社会にとってどのようなアクティベートが起こっているでしょうか?

バスケットボールの産業⾃体が⾮常に活性化してきています。これは3×3.EXEだけでなく、JBAの資格停⽌処分が解除され、ふたつのプロリーグの統合など、様々な複合的な要素がありますが、その要素のひとつとして、3×3.EXEは貢献していると考えています。

冒頭で、バスケットボールの⾳楽やファッションとの親和性という話もありましたし、ファッションからバスケットボールに興味を持つ人もいらっしゃるのでしょうか?

選⼿たちも⾳楽やファッションは非常に意識していると思います。ファッションやライフスタイルだけでなく⾳楽や映像表現にも親和性が高いスポーツがバスケットボールだと考えています。

そういう意味では、バスケットボール⽂化を広げることで、カルチャー分野にも影響を与えているという点もありますね。

そうですね、スポーツには様々なあり方、多様性があっていいと思っています。3×3.EXEを通して、スポーツとカルチャーが融和した新たなライフスタイルを我々は提案しています。

最後に、2020年の東京オリンピックへ向けて、日本のスポーツ業界にどのような変化があると予想されていますか?

2020年までは、スポーツ業界全体に追い風が吹いているので、そこまでは業界全体がしっかり帆を張って、全力でその波に乗ることでスポーツ産業の発展に繋がる事になると考えています。 我々も地に足をつけて、今やるべき事をしっかりやっていきます。 今、3×3はオリンピック種⽬になる可能性があるということでも盛り上がっていますが、その可否にかかわらず、このライフスタイルはしっかり広めていかなければなりません。その準備はしっかりとやっていきます。

具体的に、どういう施策を⾏っていく予定ですか?

「3×3.EXE」は、起ち上げ当初よりFIBA(国際バスケットボール連盟)と密な連携を取っており、 FIBA主催の国際⼤会「FIBA 3×3 World Tour」を⽇本で開催するにあたり、主管・運営として携わった実績があります。そういった関係値もあり、今年7月に宇都宮市で「FIBA 3×3 World Tour Utsnomiya Masters」を、今まで同様に主管・運営として携わり開催します。 会場は、宇都宮市の目抜き通りに⾯している由緒正しき「⼆荒⼭神社(フタアラヤマジンジャ)」です。この神社は、約1,600年の歴史を持ち、敵を成敗する勝利の神様が祭られていると⾔われていて、宇都宮市を象徴する場所の1つです。 この神社を特別にお貸し頂き、いま宇都宮市の⾏政の⽅々をはじめ、多くの⽅々にご協⼒を頂きながら、準備を進めている状況です。また、世界において「PREMIRE.EXE」というリーグ形態は、かなり先⾏しているモデルです。そのため世界各国のバスケットボール団体などからご注⽬を頂いており、実施にそういった団体から⼤会開催に関してや選⼿の派遣などの取り組みについて、様々なオファーを頂いており、今まで以上に国内だけでなく、世界展開を行っていきたいと考えています。

誰もがプレイヤーになれ、プロチームのオーナーになれ、どこでもプレイできるという「3×3.EXE」。まさに⽇本のプロスポーツ界にパラダイムシフトを起こすリーグです。「既存のプロスポーツのあり方も素晴らしいけれど、多様化している価値観のなかで、さらに身近に⼿触り感のある別の形のプロスポーツもあっていい」と熱く語る中村社⻑は、スポーツマー ケティングをミッションとするクロススポーツマーケティング株式会社を率いているだけあり、さまざまなスポーツのビジネス価値を高めるための施策にも取り組んでおられるようです。オリンピックを前にさらに盛り上がる⽇本のスポーツ界に、「3×3.EXE」に次ぐさらなるアクティベートを起こしてくれそうです。これからもクロススポーツマーケティング株式会社の取り組みに注⽬していきたいと思います。

文:松村知恵美 構成:SPOZIUM編集部